最近、市販のサプリメントや健康食品会社が提供する栄養士が管理した宅食が充実しており『サブスク(定期購入)』することが簡単にできるようになっており、健康に対しての意識や行動が段々と変化し、健康ブームへと入ってきています。
栄養士管理の健康食や市販のサプリメントを服用すれば、普段不足しがちなビタミンやエネルギーを補うことが手軽にできるため、忙しいサラリーマンや体質や習慣などで不規則な生活になっている人のいわば必須アイテムになっています。
今回紹介する『クマリン』は聞きなれていない栄養成分ですが、女性が特に悩んでいる種である『ダイエットやむくみ』に効果があると言われていますので、最後までご覧いただいて、試行錯誤してみるのも良いのではないでしょうか。
クマリンとは何か?

クマリンとは桜や桃の葉が持つ香り成分で、香料として用いられるほかにむくみ解消などに効果があるため食品としても使用されているものです。
抗酸化物質ポリフェノールの一種でキク科やマメ科、ミカン科、セリ科などの植物の葉や花に多く含まれています。
主に健康食品やサプリメントに配合されていることが多く、有名なところですと『メリロート』に含まれていたりします。
メリロートとは聞きなれない名前ですが、近年人気の栄養素として広く知れ渡った薬草です。ヨーロッパからアジアの広範囲にかけて…
クマリンの効果とは
- 抗菌作用
- 抗酸化作用
- 抗血液凝固作用
クマリンの持つ抗酸化物質ポリフェノールとしての効能は、抗菌作用、抗酸化作用、抗血液凝固作用が主にあげられます。
抗菌作用はその名の通り、菌に対しての抵抗力を高める作用です。
抗酸化作用は人体の細胞を酸化させて老化やガンを引き起こす原因となる活性酸素の働きを抑制する機能を持つものです。
そして抗血液凝固作用は血液を固まりにくくするための作用です。この中でむくみに効果が期待できるものは抗血液凝固作用の働きによるものです。
むくみの原因にクマリンが作用?

『むくみ』は、血流やリンパ液の流れが阻害されることで不要な水分や老廃物が体内に多く残留してしまい、引き起こされる状況なので、血流を改善してあげることでむくみ解消に大きな効果を発揮します。
血液の粘度が高く・固まりやすい状況だと末梢血管の細いところでスムーズな流れが期待できなくなり、血液の流れが阻害されます。
それと同じようにリンパ液の流れも悪くなるので、細胞間の間質液が血液やリンパ液に乗せるはずの不要な水分を多く蓄えてしまうことになります。
皆さんは今ダイエットに挑戦されていたり、検討されていたりしますか?最近では、様々なダイエット商品や健康食品が発売されてお…
むくみへのクマリンの働き

クマリンの持つ抗血液凝固作用によって粘度の高い血液をサラサラな血液に保つことで、末梢血管のような細い血管でも血液がスムーズに流れるようになり、血液やリンパ液に不要な水分を乗せてきれいに排出出来るようになるのが大きな特徴です。
また抗血液凝固作用によって全身の血行が良くなりますから、むくみの原因のひとつである冷え性にもある程度の効果が見込めるのも大きな特徴と言えるでしょう。
冷え性が改善されればむくみの原因になるものが一つ解消されるので、むくみ自体が起こりにくい体質に近づけることが出来るというわけです。
今は秋で暮らしやすい気温になっている季節ですが、まだまだ気温の変化は激しいですよね。昼間には太陽の照りが激しく、汗をかく…
また抗酸化作用による細胞自体の老化予防によって肌のハリやツヤが維持できるようになりますから、むくみによって引き伸ばされた皮膚も弾性を維持できるのでシワになりにくくなるという効果も得られます。
クマリンの副作用
クマリンはサプリメントなどで使用されている成分ですが、過剰摂取による弊害もあります。肝臓の解毒作用をオーバーした量を服用すると肝臓機能に問題が発生する恐れもありますから、決められた以上の量を服用するのは避けましょう。
また病気などの治療で同じような抗血液凝固作用を持つ医薬品を服用している場合にも同時服用を避けるようにしてください。
クマリンは、シナモンのような一部の植物に存在する芳香のある天然の物質で、スパイスや天然の香料成分として食品に使用される。クマリンは、高用量摂取されると、肝障害を引き起こす可能性がある。
ANSESは、欧州食品安全機関(EFSA)が設定した耐容一日摂取量(TDI)を超えることを避けるために、サプリメントによるクマリンの摂取量を60kgの成人では4.8mg/日未満にすることを推奨する。
【食品安全委員会】http://www.fsc.go.jp/fsciis/foodSafetyMaterial/show/syu05610540475