せきやくしゃみをした時にのどから小さな黄色い、もしくは白い塊のようなものが出てきたことはありませんか?
潰してみると、とても臭く、例えるならドブのような臭いを発します。そのため喉からでてきたこの塊は、においだまやくさいだま(通称:膿栓)と呼ばれています。
『歯磨きやうがい、口臭ケアをいくらしても口臭が取れない』や『口臭のもととなる虫歯がない』などもという方は、もしかするとその口臭は膿栓が原因で、他の症状を招いているのかもしれません。
そこで今回は膿栓の正体と除去するべきなのかなど解説します。
膿栓の正体とは?

のどからポロっとでてくる臭い『膿栓』の正体は、食事の残りや菌の死骸です。
膿栓の多くは米粒大ぐらいの大きさで、食事と一緒に飲み込こんだり、うがいなどで知らないうちに取れて無くなったり、くしゃみや咳で急にポロリと出てくることもあります。
潰すと強烈な臭いを発することから、『臭い玉(においだま)』や『臭い玉(くさいだま)』と呼ばれています。
特に体に害を及ぼすものないので安心したいところですが、膿栓には1億~2億もの細菌が繁殖しており、バクトロイデスと呼ばれる腸内悪玉菌も多くみられ菌の塊です。
潰さない限り、膿栓から強烈な匂いを発しないため、膿栓が口の中に存在していても、直接的に口臭に繋がりにくいです。
しかし、膿栓が大量に確認できる場合は、他の症状と結合して、口臭を招いてしまうことがありますので、注意が必要です。

膿栓ができる場所はのどの入り口にある『扁桃』というリンパ組織の小さなくぼみにでき、肉眼でも確認することができます。
なぜ扁桃に膿栓ができるのかというと、扁桃は口や鼻から侵入した細菌、ウイルスを防ぐ役割を果たしています。
その扁桃の表面には陰窩と呼ばれる細菌を死滅させるための小さな穴が無数にあり、ここに侵入してきた細菌やウイルスと戦った残骸や、食物のカスがたまり、これが膿栓の元になります。
膿栓のできやすい人の特徴
ちなみに膿栓の出来やすい人の特徴もありますので、自分に当てはまるかどうかチェックしてみましょう。
- 口の中が乾燥しやすい
- 花粉症や鼻炎持ちである
- 扁桃炎になりやすい
膿栓の除去方法
膿栓は口臭のもとになるため除去をしたいところですが、膿栓を手や綿棒などで無理に除去すると、扁桃が傷ついてしまうため扁桃炎になってしまう可能性があります。
その結果、膿栓が増えたり別の病気に発展しやすくなります。
また、膿栓を耳鼻科等で除去してもらっても何度もできてしまうためあまり効果はありません。そのため、膿栓を除去するというよりも膿栓を作らない体にするということが大事です。
口の中にある分にはよほどたくさんの臭い玉が付いていない限り、臭い玉そのものが口臭に結びつくことはあまりありません。ただ、臭い玉ができやすい人は別の原因で口臭が発生している可能性が考えられるので、口臭対策をしたほうがよいといえます。
【green house】https://www.greenhouse.ne.jp/times/breath_20200807
ここでは膿栓を作らない予防方法を紹介します。
うがい
毎日、小まめにうがいをしましょう。コツとしては、喉を動かすイメージで「うー」っと声をだすことです。また、扁桃にシャワーをあてて除去する方法もおすすめです。お風呂に入りながらも出来るので時間のない方でもできます。
鼻呼吸を意識する
口内が乾燥すると細菌が増殖してしまい膿栓が発生しやすくなってしまいます。
口呼吸ではなく鼻呼吸にきりかえましょう。鼻呼吸にすることで空気中に舞っているほこりも入りづらくなります。
唾液の分泌を促す
だ液には殺菌作用があるため膿栓の原因になる細菌の繁殖を抑えることができます。
だ液を多く出すには、レモン、梅などの酸っぱい食べ物、飴を舐めるなど、唾液が出やすい物を食べましょう。
唾液の分泌促進に合わせて、殺菌効果のある歯磨き粉、マウスウォッシュを使いましょう。
殺菌をすることで細菌死滅することができ、ブレスケアにもなりあます。
臭い玉をなるべく発生させないような生活習慣を心掛けることが口臭予防につながります。口臭が気になるという方はぜひ一度お試しください。