時々訪れる片頭痛。酷いときには強い吐き気がすることもあり、頭を悩ませている人も多いかもしれません。
そんな片頭痛ですが実は20代~40代の女性に多く起きることが分かっています。
注意として、片頭痛がした際に肩やこめかみなどをマッサージしようとするかもしれませんが、実はこれはNGです。症状を悪化させることもあるかもしれません。
本記事では女性の片頭痛とその対処法についてお話します。
女性は片頭痛になりやすい?
20~40代の女性が片頭痛になりやすい
20代~40代の日本人女性が片頭痛となりやすいことが分かっています。
日本で片頭痛について調査した研究(Sakai F, Igarashi H : Prevalence of migraine in Japan : a nationwide survey. Cephalalgia 1997;17:15-22.)では…
①片頭痛の有病率は男性3.6%、女性12.9%
②20代~40代の有病率が高く、特に30代では20%
という結果が示されました。
片頭痛になりやすい理由は?
片頭痛の原因はまだ未解明です。脳の血管の拡張が原因という説がありますがそれだけとは言えません。
しかし、ストレスやストレスからの解放、寝不足、ホルモンバランス、空腹、遺伝などが間接的な原因として挙げられています。
そのため女性が片頭痛になりやすい理由は
①出産や更年期の女性ホルモンの増減
②女性がよりストレスを溜めやすい
③そもそも遺伝的に女性が片頭痛になりやすい
などが考えられます。
片頭痛にはマッサージやストレッチはNG
片頭痛にマッサージやストレッチはNG
片頭痛では体が敏感になり、体の鼓動に合わせてズキズキと痛むことがあります。
筋肉が固まって起きるものではなく、体を動かし、筋肉をほぐすことは逆効果です。
特に、片頭痛は症状の中で、強い吐き気を起こすこともあり、まずは安静を第一としましょう。
緊急性頭痛には筋肉のほぐしを
同じ頭痛でも、片頭痛とは違い、肩こりや眼精疲労を原因とする緊急性頭痛があります。
こちたはズキズキした痛みというより、締め付けるような痛みがすることが特徴です。
緊急性頭痛の場合は逆に温めることや、マッサージやストレッチが効果的です。休憩や姿勢を変える、背筋を伸ばすといったことで予防や改善になります。
同じ頭痛でも、片頭痛なのか緊急性頭痛なのかを観察し、対策を行いましょう。
片頭痛への対処方法4つ
片頭痛がしている場合の対処法についてお話します。
①暗く静かな所で落ち着かせる
片頭痛時には、光や音に対して敏感になり、周囲の賑やかさで痛みが増すこともあります。
暗く、静かな所で安静にすることで、痛みを和らげることができます。
仕事中や出先であれば、洗面所などでしばらく安静にしてみましょう。
②冷やして痛みを和らげる
片頭痛の原因として血管が拡張している場合があります。
水を絞ったタオルや冷却シートなどで頭を冷やすことで、痛みが軽減することもあります。
肩こりを原因とする緊急性頭痛の場合は入浴マッサージなど温めが効果的ですが、片頭痛では血管を拡張してしまうので気を付けましょう。
③睡眠をとる
片頭痛は寝不足や、睡眠不調が原因となっていることもあります。
作業をしている際は少し休憩をとり、仮眠をとることで改善することがあります。
④カフェインを少し摂取する
カフェインを摂取することで、血管が収縮し痛みを和らげることができます。
コーヒーや緑茶などをゆっくり飲み落ち着かせてみましょう。
しかし、薬ではなく、摂取すればするほど楽になる訳ではないので、カフェインの過剰摂取はやめましょう。
片頭痛にならないための習慣を
片頭痛は、不規則な睡眠や疲労、ホルモンバランス、ストレスなどによって生じることが多いものです。
規則正しい睡眠週間やストレスを溜めないことが対策となります。
また週末にストレスなどから解放されて片頭痛が起きた場合は、頑張ってきた証拠と捉えてゆっくり休みましょう。
まとめ
今回は『【片頭痛】女性は片頭痛になりやすい?実は片頭痛にマッサージやストレッチはNG!』と題し、頭痛について見てきました。
- 20代~40代の女性が片頭痛になりやすいことが研究から分かっている
- 片頭痛の原因は分かっていないが、脳の血管の拡張とも言われている
- 片頭痛は刺激に敏感になっている状態で、マッサージやストレッチなどで体を動かしてはいけない
- 対策は「暗く静かな所で落ち着かせる」「冷やす」「睡眠をとる」「カフェイン」をとる
- 普段から規則正しい睡眠をとることや、ストレスをためないことが予防になる
と分かりました。
出産、更年期など女性ホルモンの変化も多い20~40代では片頭痛起きやすいものです。しかし、どう対策するか分かっておくとそれだけでストレスを減らすことができます。
お読み頂きありがとうございました。