一度できてしまうと自力では消すことができない顔のシミ。
シミを消すためには美容施術の1つであるシミ取りレーザーを受ける方法がベストです。
しかしシミ取りレーザーには様々な種類があり、シミの種類によって適切なシミ取りレーザーを選ぶ必要があります。
シミの種類と、シミ取りレーザーの種類やリスクをご紹介します。
シミの種類は?

ひとことにシミといっても、できる原因や特徴が異なります。
紫外線などの外部からのダメージによるものや女性ホルモンの影響であるもの、遺伝的な要素によるものなど様々なシミの種類があります。
老人性色素斑
紫外線によるダメージによってできる一般的なシミのことを老人性色素斑といいます。
シミの境界線がはっきりしているのが特徴です。
そばかす程度の小さなものから、500円玉ほどの大きさのものもあります。
肝斑
女性ホルモンの影響によってできてしまう肝斑は、20代くらいから徐々に目立つようになるものです。
顔のいたるところにできる老人性色素斑と異なり、肝斑は頬骨を中心にぼやけたシミであることが多とされています。
雀卵斑(そばかす)
遺伝要素が強い雀卵斑(そばかす)は、幼少期からできていることが多く、思春期にかけて色素が濃くなっていきます。
1つ1つのシミは小さく、目の下を中心に広い範囲にできるという特徴があります。
色素沈着
皮膚の炎症跡やニキビ跡、摩擦による肌のダメージによってできるのが色素沈着によるシミです。
他のシミと比較すると異なり、時間経過とともに薄くなっていくこともあります。
失敗することも?シミ取りレーザーのリスク

シミ取りレーザーは肌に直接照射するものなのでリスクが伴います。
「やらなければよかった……」と後悔しないためにも、副作用やデメリットについても理解してから施術を受けるようにしましょう。
シミの再発
シミ取りレーザーによって一度シミが消えたとしても、皮膚の奥に残っていたメラニン色素が肌の表面に出てきてしまい、シミが再発したように見えてしまうということになります。
照射によってすべてのメラニン色素が除去できるとは限らないため、シミが目立ってきたら再度シミ取りレーザーを受ける必要があります。
逆にシミが濃くなる
肌のシミをレーザーで焼く施術であるため、肌に火傷が起こり、炎症後色素沈着によってシミが濃くなったように見えることがあります。
色素沈着は時間の経過で薄くなり、やがて消えていくものではありますが、せっかくシミ取りレーザーを受けたのになかなかシミが消えないと感じてしまうリスクはあります。
効果がない
シミ取りレーザーを受ける際は、自分にできているシミがどの種類のものなのか、そしてどのレーザーが合うのかをカウンセリングによって決めることになります。
しかし、シミの種類やそれに合うレーザーの種類を決めるのは難しく、施術をした後もシミが消えないという可能性もあります。
そういった場合は、別のシミ取りレーザーに変えて合うかどうかを試すことになるため、費用や時間もかかることになります。
シミ取りレーザーはシミの種類によって選び分けよう

シミ取りレーザーには様々な種類が多いため、「どのシミ取りレーザーを選べば良いの?」と悩んでしまいますよね。
シミの種類によって適切なシミ取りレーザーを選ぶことが大切です。
Qスイッチヤグレーザー
特定の色素だけに反応し、除去する効果を持っているのがQスイッチヤグレーザーです。
肌の表面部分から深層部にかけての範囲にも効果があります。
老人性色素斑や雀卵斑(そばかす)におすすめのシミ取りレーザーです。
狭い範囲に強いパワーでレーザーを当てることが可能で、薄いシミであれば1回でも効果があります。
レーザートーニング
肝斑は女性ホルモンによってできるものであるため、Qスイッチヤグレーザーなどの強いレーザーではかえってシミを濃くしてしまう可能性があります。
レーザートーニングは、低出力のレーザーを広い範囲で当てることが可能となったため、肝斑への効果が期待できます。
Qスイッチヤグレーザーなどと比較すると弱い力のレーザーを使用するため、レーザートーニングでシミを除去するためには複数回の照射が必要となります。
フォトトリートメント
フォトトリートメントは上記のレーザーと異なり、光レーザーを照射するタイプのシミ取りレーザーです。
色素沈着によるシミやそばかすなどの治療に適しており、ダウンタイムがほとんどないのも特徴です。
自分のシミに合ったシミ取りレーザーを選ぼう

シミ取りレーザーは痛みも比較的少なく、気になるシミを手軽に消すことができる美容施術の1つです。
ただしシミ取りレーザーを受けた場合ことによって、シミが再発する、濃くなるなどのリスクの他、まったく効果がない可能性もゼロではありません。
シミには種類があり、それによって選ぶレーザーも変わりますし、合わないレーザーを照射しても思った効果が得られない場合もあります。
後悔しないシミ取りレーザーを受けるためにも、施術を受ける際は、信頼できる医師のもとでしっかりと診察やカウンセリングを受け、施術を受けましょう。